－ご家族がそう言ってくださると心強いですね！やはりドライバーということで危険はつきものと思われがちです。他のご家族の反対などはなかったのですか－

娘は「お母さんがバスの運転手ってカッコいいじゃん」と背中を押してくれましたが、たしかに息子は危ないからと心配しました。でも、路線を経て高速を運転するようになった時に一度息子が私の運転するリードライナーに乗ってくれたんですよ！そしたら「お母さん、プロのドライバーじゃが！」って褒めてくれました（笑）。家族の応援が何よりの支えですね。

－中国バスでは路線バスやコミュニティバスからのキャリアスタート、その後高速バスとステップアップしますが、研修期間と合わせてどれくらい時間がかかりましたか－

研修期間は2ヶ月くらいで終了しました。路線バスを運転して2年弱くらいで高速バスを運転するようになりました。高速も実は段階があって、まずは近場のリードライナーからスタートします。今は神戸ライナーやびんごライナー（大阪行き）も担当しています。

－教育制度は受けられてみていかがでしたか－

技術がなかったので交差点でハンドルを切る位置や車幅感覚など、当初不安で戸惑ったこともいっぱいありました。それでも指導員の方が技術だけでなく接客に関しても、わかりやすく教えてくださいました。

私自信も、わからないことは必ず先輩や周りの方に聞いています。そうするとアドバイスをくれたり答えてくれたりします。一人で抱え込まず、コミュニケーションを取ることで悩みや疑問も解決されますね。

－大型2種免許取得に再就職と、家事や子育てとの両立は大変だったかと思います。お仕事と家事との両立はいかがですか－

有難いことに、私の場合は家事分担などで家族の協力を得られました。決まったシフトの時間があるので当日急な変更はできませんが、前もって申請すればお休みも希望どおり取ることができますので、子どもの学校の行事があってももちろん参加できます。

自分として感じるのは、「子育てとの両立」というよりは、お子様が中学高校と進学してある程度子育てがひと段落し、手に職をつけたいというお母さんに特に向いている仕事なのかな思います。両備グループという大きな企業の中の会社なので、いろんな対策がスピーディに行われ、腰を据えて長く安心して仕事を続けることができます。

－どの営業所も和気あいあいとしていますよね。職場の雰囲気はいかがですか－

最近はドライバー＝男性の職場というイメージもなく、女性のドライバーも入ってきやすくなりましたが、最初は喫煙所や休憩所で男性が輪になって話しているところに入っていけるかどうか不安はありました。でも皆さんから声をかけてくださって安心しましたし、女性だからと孤立することは一歳ありませんでした。皆さんとても話しやすい空気がありますよ。